「ウルトラミキサー」
 
公園でケンカしてばかりいる犬とネコをどうにかしてほしいとしずかからたのまれたドラえもんは、二つの生き物や道具を合体させて一つにする『ウルトラミキサー』を取り出す。さっそく、犬とネコ、それぞれに吸盤(きゅうばん)をつけ、スイッチを入れたところ、二ひきとも機械の中にすいこまれ、犬とネコが合体した生き物が出てきたからビックリ! こうふんするのび太だったが、それを見たしずかからは元にもどしてと言われてしまう…。
 
二人が家に帰ると、パパが大きなつぼを買ってきたことでママにせめられていた…。パパをかわいそうに思ったのび太たちは、ウルトラミキサーでそのつぼとおふろの浴槽(よくそう)を合体させることに。
 
その後も、そうじ機とゴミ箱、テレビとタンスなど、家の中のものを次々と合体させ、調子に乗ったのび太は、ウルトラミキサーを手に外へと出かけ、さらにいろいろなものを合体させてしまう…!?
 (「ウルトラミキサー」てんとう虫コミックス 第7巻より)
「ムードもりあげ楽団」
ママがはりきってケーキを焼いてくれたにもかかわらず、テレビに夢中(むちゅう)ののび太はうわの空。おいしいかと聞かれてもろくに返事もせず、ママはおこり出してしまう。 
 
その様子を見ていたドラえもんは、「もっと生き生きと気持ちを表現(ひょうげん)しなくちゃ!」と注意するが、のび太はピンと来ない。そんなのび太を見かねたドラえもんは、『ムードもりあげ楽団(がくだん)』を取り出す。この楽団はさまざまな場面にピッタリの音楽を演奏(えんそう)して、ムードをもりあげてくれるのだ。
 
さっそく、さっき食べたケーキの味を思い出すよう言われたのび太は、めんどくさがりながらも、いつもよりおいしかったことを思い出す。すると、ムードもりあげ楽団が楽しい曲を演奏し始め、のび太の顔もどんどん明るい表情(ひょうじょう)に。さらにはテーブルの上に飛び乗り、全身で感情を表現すると、ママに対し、感謝(かんしゃ)の言葉と、とびっきりのほめ言葉を連発。ママも機嫌(きげん)を直してくれる。
 
気分が晴れやかになったのび太は、ムードもりあげ楽団を連れて外に出てみるが…!?
(「ムードもりあげ楽団」てんとう虫コミックス 第14巻より)
「のび太の恐竜」
パパのアメリカみやげだという恐竜(きょうりゅう)のツメの化石をみんなにじまんするスネ夫。ところが、のび太だけにはよく見せてくれず、くやしくなったのび太は、思わず「ツメだけじゃなく、恐竜の丸ごとの化石を発掘(はっくつ)してみせる!」と宣言(せんげん)! 
 
家に帰ったのび太はドラえもんに泣きつくが、さすがのドラえもんにもそれはできないと言われてしまう。しかたなく、自分で図鑑(ずかん)や本で調べるのび太。
 
次の日、化石がありそうな場所をほってみるが、その土地の持ち主から勝手なことをするなとおこられてしまう。さらには、ゴミをうめるあなをほってほしいとたのまれ、しかたなく手伝うことに。 
 
すると、土の中に、恐竜のタマゴのような化石を発見! のび太は大よろこびで持ち帰るが、ドラえもんからただの石ころかもしれないと言われたため、『タイムふろしき』を使って、一億年前のすがたにもどしてみようと考える。
 
しばらくして、タイムふろしきをはずしてみると、たしかに何かのタマゴだった! のび太は恐竜のタマゴにまちがいないと信じ、ふとんの中でそのタマゴを孵(かえ)すことに。
 
次の日の朝、タマゴのカラがわれ、中から出てきたのは、なんと首長竜(りゅう)の一種・フタバスズキリュウの赤ちゃんだった…!?
(「のび太の恐竜」てんとう虫コミックス 第10巻より)
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